「家のキッチンが南西にあるけれど、風水的に大丈夫かな?」と気になっていませんか。
南西という方角は、風水において「裏鬼門(うらきもん)」と呼ばれる特別な場所です。この言葉を聞くと少し不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、怖がる必要はまったくありません。南西は「土」の気を持ち、家庭の安定や母性を象徴する、とても温かいエネルギーを秘めた方角でもあるのです。
実は、南西のキッチンは、正しい整え方さえ知っていれば、家族の絆を深め、健康を守るパワースポットに変えることができます。大切なのは、その方角が持つ性質を理解し、相性の良い色やアイテムを取り入れてあげることです。
この記事では、南西キッチンの持つ意味から、すぐに実践できるラッキーカラー、運気を下げないための注意点まで、誰にでもわかりやすく丁寧にお伝えします。今日からできる小さな工夫で、キッチンの空気を心地よく変えていきましょう。あなたのキッチンが、笑顔とおいしい料理で満たされる幸せな空間になりますように。
南西キッチンの風水的な意味と特徴とは?

まずは、南西という方角が風水においてどのような意味を持っているのか、そしてキッチンという場所とどのような関係にあるのかを深く掘り下げていきましょう。
風水では、方角ごとに担当する自然のエネルギーや運気の種類が決まっています。南西について正しく知ることは、漠然とした不安を解消し、前向きに対策をとるための第一歩です。
裏鬼門にあたる南西の方角が持つパワー
風水や家相において、北東を「鬼門(きもん)」と呼ぶのに対し、その反対側にある南西は「裏鬼門(うらきもん)」と呼ばれています。鬼門と裏鬼門を結ぶラインは「鬼門線」といわれ、神様や気の通り道となる神聖な場所です。
「鬼」という字がつくと怖いイメージを持つかもしれませんが、これは「変化が起きやすい場所」「清浄に保つべき場所」という警告のような意味合いが強いのです。特に南西は、午後からの日差しが強く差し込む方角であり、西日による熱気や湿気がこもりやすいという物理的な特徴もあります。
昔の家屋では、この方角に水回りがあると食材が傷みやすかったため、「避けるべき場所」として伝えられてきました。しかし現代の住宅事情では、衛生管理さえしっかり行えば、恐れることはありません。むしろ、神聖な通り道であるからこそ、ここを美しく整えることで、家全体に素晴らしい気が巡るようになるのです。
「土」の気を持つ南西とキッチンの相性
風水のベースとなる「五行説(ごぎょうせつ)」では、南西は「土」の気を持つ方角とされています。「土」は、大地そのものを表し、植物を育て、万物を安定させる土台となるエネルギーです。
一方、キッチンは「火(コンロ)」と「水(シンク)」という、相反する二つの強いエネルギーが共存する場所です。火と水はケンカしやすい関係ですが、ここに南西の「土」の気が加わるとどうなるでしょうか。
実は、自然界のサイクルでは「火は燃えて灰になり土を生む(火生土)」という相性の良い関係にあります。つまり、キッチンの持つ「火」のエネルギーは、南西の「土」の気を高めてくれるプラスの要素になり得るのです。ただし、水回りの「水」の気が強くなりすぎると、せっかくの土がぬかるんで泥のようになってしまいます。そのため、南西キッチンでは「土」の安定感を損なわないように、水気をコントロールし、土の気を補うような工夫をすることが、相性を良くするカギとなります。
家庭運や健康運に直結する理由
南西は、大地が植物を育むように、コツコツと積み上げていく運気を司ります。そのため、この方角の状態は「家庭運」や「健康運」にダイレクトに影響を与えます。
特に「胃腸」などの消化器系とも深い関わりがあるといわれています。もし南西のキッチンが汚れていたり、気が乱れていたりすると、家族がお腹を壊しやすくなったり、食欲不振になったりと、健康面でのサインが現れることがあるかもしれません。
逆に、南西のキッチンが清潔で明るく整っていれば、家族みんなの胃袋もしっかりと満たされ、健康的な生活の基盤が整います。食事は家族の健康を作る源です。その食事を作る場所が、大地のパワーで守られているとイメージしてみてください。南西キッチンを大切にすることは、家族の命と健康を守ることと同じくらい価値のあることなのです。
主婦や母親への影響力が強い方角
風水では、方位ごとに家族の誰に影響を与えやすいかという役割が決まっています。南西は「母」や「妻」の方位とされており、その家の女性の運気を左右する場所です。
昔から「裏鬼門をきれいにすると奥さんが元気になる」といわれるのはこのためです。南西の気が整っていると、お母さんの心が安定し、イライラすることが減り、笑顔で過ごせるようになります。家庭において、お母さんの笑顔は太陽のような存在ですよね。
もし、最近なんとなく疲れが取れない、家事が億劫だと感じているなら、南西キッチンの気が停滞しているサインかもしれません。ここを整えることで、家事へのやる気が自然と湧いてきたり、母としての自信を取り戻せたりと、女性にとって嬉しい変化が期待できます。自分自身をいたわる気持ちで、キッチンの環境を見直してみましょう。
南西キッチンにおすすめのラッキーカラー

風水で運気を調整するのに、最も手軽で効果的な方法が「色」の力を借りることです。南西キッチンには、相性の良い色と、避けたほうがよい色があります。
基本的には「土」の気を安定させるアースカラーや、明るさをプラスする暖色系がおすすめです。ここでは、それぞれの色がどのような効果をもたらすのかを具体的に見ていきましょう。
大地を象徴する茶色やベージュで安定させる
南西キッチンにとって、最も基本となるラッキーカラーは、茶色(ブラウン)やベージュ、アイボリーなどの「アースカラー」です。
これらは、南西の持つ「土」の気と同じ性質を持つ色なので、空間のエネルギーと非常に馴染みが良く、全体をどっしりと安定させてくれます。特に、床や壁、キャビネットの扉など、面積の広い部分にこれらの色を取り入れると、ベースの運気が整いやすくなります。
茶色は「安定」や「継続」を意味し、家族の絆をより強固なものにしてくれます。また、ベージュやアイボリーは空間を明るく広く見せる効果もあり、清潔感も演出できるため、裏鬼門の「清浄さ」を保つのにもぴったりです。派手さはありませんが、飽きがこず、どんなインテリアにも合わせやすい万能なカラーといえるでしょう。
元気と明るさをプラスする黄色やオレンジ
家庭運をさらにアップさせたいなら、黄色(イエロー)やオレンジを取り入れてみましょう。
黄色は「土」の気を持つ色でもあり、同時に金運アップの色としても有名です。南西キッチンに黄色を取り入れることで、楽しく食事ができる明るい雰囲気を作り出し、生活の豊かさを引き寄せてくれます。淡いクリームイエローやパステルイエローなら、優しく穏やかな印象になります。
オレンジは「火」の気を連想させる色ですが、太陽のような温かみがあり、南西の土を活性化させる相性の良い色です。食欲を増進させる色でもあるので、ランチョンマットやキッチン小物などのアクセントとして使うと、家族の会話が弾む楽しい食卓をサポートしてくれるでしょう。
自然のエネルギーを取り入れる若草色やグリーン
「土」の気が強くなりすぎて空気が重たいと感じるときは、若草色やライトグリーンを取り入れるのがおすすめです。
五行説では、木は土の養分を吸い取って成長するため、強すぎる土の気を適度に抑えてくれる関係(木克土)にあります。ただし、濃すぎる緑や暗い緑は土の気を弱めすぎてしまう可能性があるため、新芽のような明るい黄緑色や、優しいペールグリーンを選ぶのがポイントです。
若草色は「再生」や「若々しさ」を象徴します。裏鬼門にありがちな停滞した空気をリフレッシュし、爽やかな風を吹き込んでくれます。キッチンマットやタオルなどでこの色を使うと、視覚的にも癒やし効果があり、リラックスして料理に取り組めるようになるでしょう。
アクセントとして使う赤や紫の効果的な取り入れ方
赤や紫は「火」の気を持つ強い色です。これらは南西の「土」を生み出すエネルギー源になりますが、使い方には少し注意が必要です。
キッチンにはもともとコンロという「火」があるため、インテリアで赤を多用しすぎると、火の気が強くなりすぎてイライラや争いの原因になることがあります。真っ赤なシステムキッチンなどは避けたほうが無難です。
しかし、ポイント使いであれば、赤や紫はとても良い働きをしてくれます。たとえば、小さな鍋つかみや箸置き、花瓶などで取り入れると、空間にメリハリが生まれ、良い意味での活気をもたらします。特に紫は高貴な色とされ、キッチンの格を上げ、精神性を高めてくれる効果があります。全体の色味の中にほんの少しスパイスとして加えるイメージで取り入れてみてください。
運気を下げるNG行動と置いてはいけないもの

風水では「良いことをする」のと同じくらい、「悪いことを避ける」ことが重要です。特に裏鬼門である南西キッチンはデリケートな場所なので、知らず知らずのうちに運気を下げてしまう行動をとっているかもしれません。
ここでは、南西キッチンで絶対に避けるべきNG行動やアイテムについて詳しく解説します。これらを取り除くだけでも、家の中の空気がスッと軽くなるのを感じられるはずです。
生ゴミや汚れを放置するのは絶対にNG
南西キッチンで最も恐れるべきは「不浄」です。裏鬼門は邪気が溜まりやすい場所といわれていますが、その邪気の正体は、物理的な汚れや悪臭から生まれるマイナスのエネルギーです。
特に生ゴミを長時間放置することは、運気を腐敗させるのと同じことです。三角コーナーにゴミを溜めっぱなしにしたり、ゴミ箱の蓋を開けっ放しにしたりしていませんか。南西は熱がこもりやすく、生ゴミの腐敗が進みやすい方角でもあるため、臭い対策は他の場所よりも徹底する必要があります。
ゴミは調理のたびに密封して捨てる、蓋付きのゴミ箱を使って臭いを漏らさないなど、徹底して「嫌なニオイ」をシャットアウトしましょう。また、排水溝のヌメリやコンロの焦げ付きも、放置すればするほど「陰」の気を放ちます。「汚れを見つけたらその場で拭く」を習慣にし、常に清らかな空気を保つことが、南西キッチンの最大の守りとなります。
プラスチック製品ばかりを使うデメリット
最近は便利で安価なプラスチック製の保存容器や食器がたくさんありますが、風水的に見ると、プラスチックは「火」の気に属し、同時に自然界に還らない人工物として「気」の流れを止めてしまう性質があると考えられています。
南西キッチンにプラスチック製品があふれていると、せっかくの「土」の安定した気が遮断され、運気がスムーズに循環しなくなってしまいます。また、安っぽい印象のものを多用することで、家庭の「格」や金運を下げてしまう恐れもあります。
もちろん、すべてのプラスチックを排除するのは難しいかもしれません。ですが、例えば調味料入れをガラス製に変える、ザルをステンレス製にする、食器は陶器を使うなど、できる範囲で自然素材のものに置き換えてみてください。それだけでキッチンの波動が上がり、料理の質まで良くなったように感じられるでしょう。
冷蔵庫の上に電子レンジを置くのは避ける
一人暮らしの家やスペースの限られたキッチンでよく見かけるのが、冷蔵庫の上に電子レンジを置く配置です。しかし、これは風水的には避けたほうがよい「水と火の衝突」の代表例です。
冷蔵庫は「水」の気を持ち、冷やす役割があります。一方、電子レンジは「火」の気を持ち、熱する役割があります。この二つを直接上下に重ねて置くと、相反する気がぶつかり合い、気のバランスが大きく崩れてしまいます。これを「貧乏セット」と呼ぶ風水師もいるほど、金運を下げてしまう配置なのです。
どうしてもスペースの都合で重ねて置かざるを得ない場合は、冷蔵庫と電子レンジの間に、厚手の木の板を挟んでください。「木」は水と火の間を取り持ち、クッションの役割を果たしてくれます。または、その方角と相性の良い色(南西ならベージュや茶色)の布を挟むのも一つの対策になります。
赤いグッズの使いすぎには要注意
ラッキーカラーの項目でも触れましたが、赤色の使いすぎには改めて注意が必要です。南西はもともと西日の影響で「熱」を持ちやすい場所です。そこに「火」を表す赤を大量に投入すると、エネルギーが過剰になりすぎてしまいます。
風水では「火炎土燥(かえんどそう)」といって、火が強すぎて土がカラカラに乾いてしまう状態を指す言葉があります。こうなると、作物が育たない荒れた大地のように、家庭内での愛情が枯渇したり、感情が爆発してケンカが絶えなくなったりする心配があります。
赤いケトル、赤い鍋、赤いマット、赤いタオル……と、すべてを赤で統一するのは避けましょう。赤を使いたいときは「ワンポイント」に留め、基本は土を潤すような落ち着いた色味でまとめるのが、南西キッチンを平和に保つ秘訣です。
包丁やハサミなどの刃物を出しっぱなしにしない
包丁やキッチンバサミなどの刃物は、風水では「切る」という強い殺気を持つアイテムとみなされます。これらを使い終わった後に水切りカゴや調理台の上に出しっぱなしにしていると、その鋭い気が空間に向けられ続けることになります。
南西は「家庭円満」や「人間関係」を司る場所です。そこに刃物の殺気があると、夫婦関係や親子関係に亀裂が入ったり、嫁姑問題などのトラブルを招いたりする原因になりかねません。また、金運というご縁も断ち切ってしまうといわれています。
包丁は、洗って乾かしたらすぐにシンク下の扉の内側や、引き出しの中などの「見えない場所」に収納しましょう。もしマグネット式の包丁立てなどを使って見せる収納をする場合は、刃先が人の動線に向かないように工夫するか、カバーをかけるなどの配慮が必要です。「刃物は隠す」を鉄則にしてください。
今すぐできる!南西キッチンの開運インテリア術

ここまで、南西キッチンの基本やNGポイントをお伝えしてきました。ここからは、さらに積極的に運気を上げるための「開運インテリア術」をご紹介します。
難しいリフォームなどは必要ありません。素材選びやちょっとしたアイテムの追加で、キッチンの気は驚くほど変わります。南西の持つ「土」のパワーを最大限に引き出すテクニックを見ていきましょう。
陶器やテラコッタなどの土素材を取り入れる
南西は「土」の方角ですから、同じ「土」から作られた素材との相性は抜群です。インテリアや食器を選ぶ際は、陶器、磁器、テラコッタ、レンガ、タイルなどの素材を意識的に取り入れてみてください。
例えば、調味料を入れるキャニスターを陶器製のものに変えるだけでも効果があります。また、素焼きのテラコッタ鉢に入った植物を置いたり、床にテラコッタ風のマットを敷いたりするのもおすすめです。
土素材のアイテムは、南西のエネルギーと同調し、どっしりとした安定感を家にもたらしてくれます。プラスチック製品を減らし、土の温かみを感じるアイテムを増やすことで、キッチンの雰囲気が落ち着き、そこに立つ人の心も穏やかになっていくでしょう。
キッチンマットは暖色系や天然素材を選ぶ
足元を温めるキッチンマットは、風水的にも重要な役割を果たします。足元が冷えると体も冷え、運気も冷えてしまいます。特に裏鬼門である南西は、冷えと停滞を防ぐために、温かみのあるマットが必須です。
色は、先ほど紹介したラッキーカラーである黄色、ベージュ、茶色などの暖色系がベストです。素材は、ポリエステルなどの化学繊維よりも、綿(コットン)や麻(リネン)などの天然素材がおすすめです。天然素材は自然の気を持っており、悪い気を吸い取ってくれるフィルターのような役目をしてくれます。
また、マットは汚れやすいので、こまめに洗濯して常にきれいな状態を保つことが大切です。古くなってくたびれたマットを使い続けるのは運気ダウンのもとなので、定期的に新調して新しい気を取り込みましょう。
観葉植物で悪い気を浄化して運気底上げ
観葉植物は、置くだけで場の空気を浄化し、気の流れを整えてくれる万能な風水アイテムです。南西キッチンには、ぜひ観葉植物を置きましょう。
南西におすすめなのは、背があまり高くなく、葉が丸い形状の植物です。丸い葉には「調和」や「リラックス」の効果があり、家庭円満をサポートしてくれます。具体的には、「ポトス」や「ペペロミア」などが育てやすく、キッチンの環境にも適しています。
置く場所は、コンロとシンクの間や、冷蔵庫の上、窓辺などが良いでしょう。ただし、枯れた植物やドライフラワーを置くのはNGです。「死んだ気」を発してしまうため、生き生きとした緑の植物を飾り、土が乾いたら水をあげて大切に育ててください。植物の元気な姿は、そのまま家族の健康運につながります。
照明を明るくして陰の気を払う工夫
風水では、暗い場所には「陰」の気が溜まりやすいと考えます。裏鬼門である南西は、日が沈む方角へ向かう場所でもあるため、夕方以降は特に陰の気が強くなりがちです。
これを防ぐためには、照明を明るく保つことが非常に重要です。もし現在の手元灯や天井の電気が薄暗いと感じるなら、ワット数を上げて明るい電球に交換することをおすすめします。温かみのある電球色も良いですが、作業効率と「陽」の気を高める意味では、明るい昼白色なども悪くありません。
また、もしキッチンに窓がない、あるいは日当たりが悪い場合は、日中でも電気をつけておくくらいの意識でいましょう。照明の明るさは太陽の代わりとなり、陰湿な空気を吹き飛ばしてくれます。キラキラと光るクリスタルガラスの小物などを窓辺に吊るして、光を拡散させるのも良い方法です。
南西キッチンの掃除と片付けのポイント

どんなにラッキーカラーや風水アイテムを揃えても、基本となる「掃除」ができていなければ、その効果は半減してしまいます。特に南西キッチンは、汚れがそのまま家族の体調不良やトラブルに繋がりやすい場所です。
ここでは、運気を落とさないために特に重点的に掃除すべきポイントをご紹介します。「掃除こそ最強の厄落とし」と心得て、ピカピカに磨き上げましょう。
排水溝とシンクの水回りは常にピカピカに
水回りの汚れは、風水では健康運や金運へのダメージに直結します。特に排水溝は、家中の悪い気が流れ去っていく出口です。ここがヌメリや髪の毛、生ゴミで詰まっていると、悪い気が逆流して家の中に充満してしまいます。
排水溝のカゴや蓋は毎日洗い、ヌメリを溜めないようにしましょう。シンク自体も、使い終わったら水滴を拭き取る習慣をつけるとベストです。水垢(ウロコ汚れ)は頑固な邪気と同じで、放置すると取れにくくなります。
ピカピカに磨かれたステンレスのシンクは、鏡のように良い気を反射し、増幅させてくれます。「水がスムーズに流れること」はお金の流れや血流の良さにも通じます。詰まりのないクリアな水回りを維持してください。
コンロ周りの油汚れはこまめに拭き取る
コンロの油汚れや焦げ付きは、悪い「火」の気を生み出します。これはイライラや衝動的な行動の原因となり、家族間のケンカを引き起こす火種になりかねません。
壁に飛び散った油や、五徳(ごとく)にこびりついた焦げは、時間が経つほど落とすのが大変になります。料理が終わったら、まだ温かいうちにサッと拭き取るのが一番の近道です。
換気扇のフィルターも油でギトギトになりやすい場所です。ここが詰まっていると、良い気が入ってこられず、悪い気も出ていけなくなります。定期的にフィルターを交換したり洗浄したりして、空気の通り道を確保しましょう。
賞味期限切れの食材や不要な調味料を処分する
冷蔵庫やパントリーの中も、風水では重要なチェックポイントです。賞味期限が切れた食材や、何年も使っていない調味料などは、「死んだ気」を発するアイテムです。
これらを溜め込んでいると、新しい運気が入ってくるスペースがなくなってしまいます。また、古い食材を食べることは、体の中に古いエネルギーを取り込むことになり、健康運を下げてしまいます。
定期的に冷蔵庫の中身を点検し、古くなったものは感謝して処分しましょう。「いつか使うかも」と思って取っておいた変色した保存容器や、欠けたお皿なども、この機会に手放すことをおすすめします。スペースに余裕ができると、心にも余裕が生まれ、新しい幸運が舞い込みやすくなります。
換気扇の掃除で空気の循環を良くする
見落としがちですが、換気扇は家の「呼吸器官」です。ここが油汚れやホコリで目詰まりしていると、家全体が呼吸困難に陥り、どんよりとした重い空気が停滞します。
特に南西キッチンは熱やニオイがこもりやすいので、換気扇の能力をフルに発揮させることが大切です。プロペラやファンを分解掃除するのは大変かもしれませんが、最低でも表面のカバーやフィルターはこまめに手入れをしましょう。
料理中だけでなく、その後もしばらく換気扇を回し続けたり、窓を開けて風を通したりして、常に新鮮な空気を取り込むように意識してください。風通しの良さは、そのまま運気の良さにつながります。
まとめ:南西キッチン風水を整えて笑顔あふれる家庭を築きましょう
今回は、裏鬼門にあたる「南西キッチン」の風水について、その意味や対策、運気を上げるための具体的な方法をお伝えしてきました。
南西は「土」の気を持ち、家庭の安定や健康、そしてお母さんの笑顔を支えるとても大切なお方角です。「裏鬼門だから怖い」と恐れるのではなく、「ここを大切にすれば、家族みんなが幸せになれる」とポジティブに捉えてみてください。
茶色やベージュなどのアースカラーをベースに、黄色やグリーンで彩りを添えること。そして何より、ゴミや汚れを溜め込まず、清潔で明るい空間を保つことが、南西キッチンの運気を最大化する秘訣です。
一度にすべてを変える必要はありません。まずは包丁を片付ける、シンクを磨く、キッチンマットを変えてみるなど、できることから始めてみてください。あなたがキッチンに愛情を注げば、キッチンはその何倍ものパワーで、あなたとご家族を守ってくれるはずです。
心地よい南西キッチンから生まれる美味しい料理と笑顔で、どうぞ温かく幸せな家庭を築いていってくださいね。


